2006年12月10日

全摘の予定が温存になったのは・・・

リンクさせて頂いてるちこちこさんのところで、
「全摘予定がなんだかんだで温存に」の「なんだかんだ」を聞きたいわ、
というリクエスト(?)を頂いたので、書いてみましょう☆

といっても、あまり大した話ではないのだけど・・・。えへへ。
     
私のしこりは乳首のすぐ下、そして皮膚にかなり近い部分にあった。
(だからこそ、かなり小さい段階で自分で気付けたんだけど。)

私が最初に受診した2006年1月の時点で、だけども、
乳首にしこりが近接している場合は、乳房全摘が一応標準であった。
乳首が残せないんなら一緒じゃん?っていうことなのかな?
(その辺の正しいことはよく知らなくってゴメンナサイ。)

主治医の話し方は、温存はもちろんできないわけではなく、
乳首もどうしても残したいんだったら乳首部分の皮膚を薄く残して
(但ししこりにかなり近い部分は取った方がよい)、
なるべくきれいになるように縫うけどね、という感じで、
おおまかには、全摘か、乳首を残して温存か、という話に思えた。

私は元々、しこりのできた右胸の方が左胸に比べるとだいぶ小さくて、
しこり+周囲数センチの余裕をもって切り取ったら、
胸は大して残らないなあ、と思った。

乳首に関しては、無理して残しても完全に元通りなわけじゃないし、
乳首を残すことよりも
がんとスッパリお別れすることの方が自分の精神衛生上大事と思えたので、
乳首を残して温存する、という選択は全く考えなかった。

乳首は残さない。
しこりを取ったら残りの胸はだいぶちっちゃくなる。
ちょっとでも乳腺を残したら、5週間毎日放射線に通わねばならない。

そういうふうに考えると、「全摘でいいや」というふうにわりと自然に気持ちが固まった。
私は元々あまり「おっぱい」にこだわりのある方ではなかったのもあるかも。
それと、放射線に25回通うというのが、とーっても面倒くさく思えたというのも大きい。
(主治医には「長い人生の中の5週間なんて、ほんのちょっとだよ」と言われたけど。)

オットは、私のしたいようにすればいい、と言ってくれた。
私の性格的にも、悪いところは大きめに取った方が安心なんでしょう?と。

母も、私のしたいように、と言ってくれた。

・・・言ってくれたけど、
何度も何度も「何も全部取っちゃわなくても」というようなことを言っていた。
お友達で全摘した方は、体のバランスが取りづらくなって大変みたいよ、とか。

母は、娘が全摘するっていうのが辛かったようだ。
彼女は、私よりずっとずっと女性的(というと語弊あるかな?)な人なので、
やはり乳房は女性にとって大切なもの、という気持ちも強かったみたい。

そんな中、胸の残し方だけでなく、自分の乳がんの全体的な診断について、
他の医師の話も聞いてみたかったので、セカンドオピニオンを聞きに行くことにした。
母が「ママも一緒に行こうか?」と、何度断っても言うので(笑)、
そうか、そんなに行きたいかー、と思い、母も一緒に。

セカンドオピニオンの先生による診断は、主治医とほとんど一緒。
ただ、全摘か温存かについては、確かにこの位置だと標準は全摘。
でもこれだけしこりが小さいし、乳首は残さず温存っていうのもいいんじゃないか。
「胸がちっちゃい患者さんだったら温存はないかなって思うけど、
シロクマさん、おっきいしね。膨らみはだいぶ残ると思うよ。」と。

・・・えっ?私の右胸、おっきいですか??そーなの???
マジでビックリ。

そして先生は、最近は乳首もだいぶ精巧に作れるようになってきたから、
付けたくなったらいつでも付けられるし、と、「付け乳首」「付け乳首」と連発。
しばらくオットと二人で「付け乳首」がツボになったことは言うまでもなかろう。
(当時、シャラポワで話題でした。)

先生の温存の提案、母はものすごく嬉しそうだった。
何しろ、後日、セカンドオピニオンの先生から主治医へのお手紙に
「お母さんが温存を強く希望」と書いてあったくらいだから。

あの日の母の嬉しそうな顔を見たらもう、温存しないわけにはいかないって感じ。
これも親孝行。
また、自分では小さいと思ってた右胸だけど、
膨らみはだいぶ残るだろうといってくれた先生の言葉が背中を押してくれた。

そんなこんなで、乳首を残さず乳房温存。

実際手術した胸は、しこりを切り取った断端の迅速診断で
断端陽性が強く疑われたため、追加で広めに切除。
従って、想像していたよりは・・・残ってないかも。

でも、胸の上の方にきゅっと寄せる感じで縫ってあるので、
ブラに詰め物をすれば谷間作成?も可能。

多分、人から見たらかわいそうって思われるんだろうなーっていう胸だけど
(なにしろ乳首ないし)、私自身は結構気に入っている。
なんかね、主治医が、きれいに見えるように工夫してくれたんだろうなー
っていうのが伝わってくる感じなの。

ある意味親孝行のつもりで温存を選択したけど、
これでよかったな、と思っている。
再建も乳首を付けることも考えていないので・・・。

どういう胸になろうと、自分で納得いくのが一番だよねハートたち(複数ハート)
posted by シロクマ at 15:28| 東京 ☀| Comment(12) | TrackBack(0) | びょーき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シロクマさんこんにちわ。
 貴重なお話ありがとう^^
ちこちこさんにリクエストされると
書こうかな〜と言う気になるよね。
 わたしも、自分の乳がん記録をあまり書く気はなかったんだけど、ちこちこさんのコメを読んで、”書こうか!”という気になりました。温存手術も術前にいろいろ迷うよね。どんな胸になるか想像がつかないし。うちは夫が心配して、”切った方がいい、切った方がいい”と言っていました。
 わたしも後でここら辺の事書いてみますね。
Posted by deko at 2006年12月10日 17:06
こんばんは!
家族の思いとかいろいろあるよねえ。
そう、納得が一番ですよね。
と、私も結構上等に作ってある胸を見てそう思います。
Posted by y-maki1107 at 2006年12月10日 23:25
dekoさんにまで言って頂いて、冥利に尽きます。
思うけど、シロクマさん、大したことないって言ってられるけど、ち・が・う!
こんなにイキイキと、情報と、心理と、いろんなこと盛りだくさんに、今までの記事の、最高傑作よ!私とかなり似てる感じで、すごく参考になります!
術式を決めるときって、本人も迷うし、こういうお話してくださると、気もちの落ち着きが違うの。
ご本人にとっては、もう今更って思われるのでしょうね。貴重なお話聞かせてくださって、ありがとう!
それと、笑っちゃいけないけど、笑ったよ〜。こういうところに、本物の笑いってあるのね。いい文章で、永久保存版!
Posted by ちこちこ at 2006年12月10日 23:41
シロクマちゃん、しっかり選択し考えたんだね。
私なんか情報を探す余裕は無かったし、多発は全摘との2人のDrの意見に素直に従ったよ。
当時検査上リンパ転移なしだったからかな?
現実としてあったんだから…今考えると術前化学治療していればってネ。
まあ、今後は再建を様子見しながら考えていくかな。
(無い胸も結構なれて風呂上り裸で冷蔵庫→ビールの生活に戻ったよ)
Posted by ほっこ at 2006年12月11日 12:40
>dekoさん
そうなんです、リクエストしてもらうとありがたいです☆
なんかもう、自分が手術前、どんなことを知りたかったかとか忘れてきちゃってて。

dekoさん編も、楽しみにしてます。お時間ある時によろしくお願いしま〜す。
dekoさんとは手術の時期が近いから、きっと同じ頃、悩んだりしてたんですよね。
Posted by シロクマ at 2006年12月11日 21:12
>まきさん
私の精神的負担にならない範囲だったら、家族の意向も大事にしたいなあ、と。
まあ、父から届いた高級ローヤルゼリーはまだ飲んだことないんですけど。(笑)

私ね、お医者さんってホントすごいなって思います。
忙しい中、一人一人の患者にとって少しでもいいようにって考えてくれて。
ありがたい反面、無理しないでねって思ったり。

まきさんもすごいなぁって、尊敬してますよん☆
そして無理しないでね☆☆
Posted by シロクマ at 2006年12月11日 21:13
>ちこちこさん
あらっ、最高傑作??わはは、そうかなー、照れるなー。
でも、ちょっとでも参考になったなら嬉しいです〜。
なんちゅーか、とっても個人的な理由じゃないですか、私の「なんだかんだ」は。
だからどうかなーって思って。
でも、「付け乳首」の話は、いつか絶対書かなきゃって思ってました。うっふっふ。
私、診察室で既に震えそうだったんです。(おかしくて)
Posted by シロクマ at 2006年12月11日 21:15
>ほっこさん
がはは、風呂上りに裸でビール、ちょーかっこいーーー。
(下戸はそういうのに憧れる。)

私も術前はリンパ節転移はまずないと言われてたんで(実際は微小転移あり)、
「一番早く元の生活に戻れるやり方を」っていう気持ちがあったんですよねー。

ほっこさんの場合は今後、再建もどんどんいい方法が出てくるかもしれないし、
今の胸とお付き合いしながらぼちぼちと、ですね。
Posted by シロクマ at 2006年12月11日 21:24
そういう経緯があったんですね。
お母様と主治医の意見を聞いて
シロクマさん自身も納得できて
本当によかったですね。

私はそこらへんのことは最初に書いたとおり、誤算だったのですが、今はまぁ
このへこんでしまった胸が私の胸なんだと
思っています。夏になるとちょっと心配なのですが、冬の間は気になりません。

「付け乳首」なんだか連発されると笑っちゃいますよね。つけてみたくなりました!
私は残したのですが、放射線でこんがり焼けて、今皮がむけて真っ白になっています。びっくり!
Posted by ハニーライム at 2006年12月11日 21:26
また読みに来ちゃった。シロクマさん、個人的だから、参考になるのよ。
ここの体験や判断って、患者がそれぞれ個人的に事情を踏まえてしてるから,血が通ってて、参考になるのね。
昨日道歩きながら、付け乳首ではまって苦しみましたけどね、先生、あなたの乳首をそんなにも心配してくださったの、ありがたいよね、それと、ママ。ごめんなさい。シロクマさんの文章力が。つい笑わせてくれて・・・
Posted by ちこちこ at 2006年12月12日 07:58
>ハニーライムさん
ハニーライムさんの場合も、手術してみてずいぶん違った方向に
進んでいったんでしたものね。。。

>つけてみたくなりました!
マジですかっ!?(爆笑)
って、ハニーライムさん、付け乳首いらない、いらない。
でも、皮が剥けて真っ白になるなんてビックリ〜。
そういうものなんですね〜!!
Posted by シロクマ at 2006年12月12日 21:00
>ちこちこさん
そうか〜、個人的な話が参考になるのか〜。
まあ少なくとも、私も結構ジタバタしたんだなっていうのは
伝わっていいかな、とは思ったんですよねー。

ダメですよ、道端で付け乳首思い出しちゃ!!怪しい人と思われる〜。
母もねー、話の流れ無視して「ママも行こうか?」ですからねー。
今現在、笑える話になってるってことは、結果的によかったってことですから、
どーぞどーぞ、笑ってくださいな〜☆
Posted by シロクマ at 2006年12月12日 21:10
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